「株式会社 一成」さまが奥多摩町でシカ肉の利活用研修会をやるとのことで、急遽参加してきました。
やってきたのは奥多摩町にあるシカ肉の食肉加工施設「森林恵工房「峰」」(以下、グロ注意)。
いきなりですが、本日一番の驚きショット。シカを洗剤で洗ってます!これが解体場クオリティ!
こちらが愛用の刃物たち。エゾシカフェ店長曰く、このツールが解体場ごとに最もチガイの出やすいポイントなのだとか。
後ろに反り返った大ぶりのナイフは皮はぎ用。実際に使わせていただくと、皮を傷つけにくいしドンドン切り進められました。一本欲しいなぁ。
基本的には、皮は汚いもので、肉はキレイなものだとして扱うようです。だから、皮を剥ぐためにナイフを縦に入れる場所は最小限にして、そこはあらかじめ洗剤で洗っておくのですね。ここの解体場では、四肢のみに切れ込みを入れて、胴体(お腹)は切りません。そして、Tシャツを脱がすように、皮を筒状のまま、めくりとるのです!
皮はぎ作業は本当は室内でやるのだそうです。
ただ、今回は食肉利用しないことと、ご覧の通りの観客人数なので、外でやっていました。
皆様真剣に記録をとっています。
こちらの湯船で頻繁に器具を消毒するのがポイント。
ここの解体場では白いスジも取って純粋な肉にまで加工するそうです。歩留まりは20パーセント以下だとか。今回は47キロのメスジカでしたが、皮と内臓をとった時点で25キロ以下まで減っていました。
その他
こちらの施設では、シカの内臓や皮は捨てているそうです。モッタイナイ!そこで、皮はチャッカリいただき(大学でなめします)、内臓については、色々と切って勉強しました。
例えば、レバーの中にはヒルのような虫がいる場合があるそうですが、今回は切れこみを入れてみても出てきませんでした。
また、僕は研究でシカの食物を分析しているので、今時期の奥多摩のシカが何を食べているのか気になって、第一胃を開けてみました。するとドングリが、ほぼ原型を保ったまま出てきてビックリ。もっと噛んで食べようね。
ところで、シカの糞ってコロコロしていますよね。彼らの腸内では、ペースト状の消化物が、一体どこから球体になっているのでしょうか?直腸を順に切ってゆくと、肛門から1mくらいの所でフンはかなり互いにくっついていました。これは、シカの消化器官全体の長さから考えると、最後の最後って感じです。コロコロになる行程にはどんな意味があるのでしょうか・・・
エッ、そんな話聞きたくもないって?いや、僕は止めたのですが、T京科学大学のM君がどうしても気になるって言うものですから・・・
貴重な御体をささげてくれた奥多摩のシカさんのご冥福をお祈りします(-人-)
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