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2011年9月7日水曜日

「ジビエ料理大全」の紹介

こんにちは、今福です。
野生鳥獣を狩る楽しみの一つは、
そのお肉をいかに美味しく食べるか、だと思います。

しかし、自分でジビエの勉強をするのはなかなか難しい面があるのが実情です。

そこで、ジビエに関する本を紹介します。

今回紹介するのは、旭屋出版の「ジビエ料理大全」です。




この本では、シカ・イノシシ・キジの他、鳩やウサギを使った料理が、

46種類紹介されています。

ジビエ専門の料理人の方々が紹介しているため、
狩猟で獲った獲物を処理して調理する、というよりも、
お店でジビエ肉を買って、本格的な料理がしたい人向けになっています。


しかし、調理法がかなり詳細に書かれていますし、
通販で材料の入手可能な料理がほとんどなので、

ジビエにチャレンジしたい人にはオススメです。

ちなみに私が気になった料理は、キジのコンソメスープです。
オーブンを持っていたら、作りたいです(汗


この本の良いところは、料理だけでなく、イノシシの解体の仕方や、
ヨーロッパのジビエ狩猟の文化にも言及していることです。
特にフランスの狩猟について、レポートという形で詳細に述べられています。

ここで個人的な感想を述べると、イノシシの流通量が年間4000トンと

フランスの市場で出回る野生鳥獣の肉の量は、かなり多いです。
(そもそも、日本では野生鳥獣の流通量は少なすぎて把握できていないのが
実情ですが・・・)

またハンティングツアーを旅行会社が企画するなど、
日本とのバックグラウンドの違いが、多く見られます。



他にも、北海道のエゾシカの有効利用、島根の夏イノシシなど
日本のジビエ定着への取り組みについても事細かに紹介されています。


狩り部の本棚に一冊置きますので、関心のある人は是非読んでください。

1 件のコメント:

  1. アップありがとう。読みました!
    いやぁ、かなり本格的、というか本物ですよ。
    材料に「豚の血」が必要だったりしますし・・・

    いい意味でとらえるなら、これが「シェフ」の求める具材であり、品質なのだな、と知ることができますね。
    猪を捕獲して旅館に卸すハンターは多くても、「シェフ」と取引できる者はごく少数です。

    「いつかは高級ジビエ料理店に肉を売りさばきたい」という人には、オススメですね。
    ○橋さんなら、そのうちそうなるかも・・・

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